空間系/非空間系

50 pears加藤の音楽ブログです。

豊洲ナンバガ感想

先週日曜、豊洲PITでナンバガのライブを初めて観たので感想書きます。

とても好きなバンドの一つなのですが、最近はあんまり聴いていないということもあり、個人的にはそこまで神格化もせず、割と普段通り観れたと思います。始まる前には2杯ビールを飲みました。

セトリやMCの詳細については詳しく書いてるサイトがあるのでそっちを見てください。向井はザゼンで何度か見ているのでいつも通りというイメージでした。レモンサワーっぽいものを飲んでいました。若干ザゼンの時よりは改まっていた印象です。ナカケンはデカかったです。ひさ子とアヒトは初めて見たのでおお…本物だって感じでした。

曲の前には、ほとんどの曲で向井のMCもしくはアルペジオもしくはアヒトの掛け声カウントが入っていて、ほとんどイントロクイズでした。曲間を繋げて演奏することはなかったと思いますが、毎曲ごとに高揚感と期待があるので最後まで飽きませんでした。改めて考えるとナンバガって長い曲があんまりないですよね。ジワジワ少しずつ展開していって高揚感を高めていくというよりは、一瞬一瞬の音を緊張感をもって鳴らして、緊張と緩和を短いスパンで繰り返してるという印象でした。コントか漫才かで言ったら漫才に近いライブだと思います。

また音に関してですがほぼほぼイメージ通りの音色と音量でした。音量は2時間のライブにしたらデカイなぁとは思いますが、常識的な音量だったと思います。向井のギターとひさ子のギターの音量は同程度でした。向井の方は高音がかなりキツめでした。アヒトは予想より若干おとなしかったです。また声は全然小さくなく普通の音量で、ショートディレイ的なエフェクトもほとんどかかってなかったと思います。

 

僕は95年生まれでナンバガは小さい頃に解散しているので、当時の空気感は分かりません。一応ライブ盤はかなり熱心に聴いているので、ライブの雰囲気についてはある程度把握していたつもりですが、それでもライブを観終わった時には、いくつか予想と違うというか、印象がアップデートされた点があったので、列挙すると、

 

オルタナであることが強調されがちだが、ライブではエモ・ハードコア的な要素も強く感じた

・独特な音楽というよりはむしろ、かなり如実なルーツ感を持ったバンドだと感じた

・重たくない、むしろインスタントな盛り上がり感を持ったバンドだと感じた

 

といった感じです。

音源だとひさ子のギターの鋭さやボーカルの小ささ、また歌詞の文学性が強調されがちですが、実際はかなり分かりやすいカタルシスを持ったバンドなんだと思いました。演奏としては、普段見ているようなよくある4ピースのバンドの延長線上に十分存在しうるものだと思います。また、拳を突き上げてシンガロングしたくなるような場面が何度も、何度もありました。

また、ラストライブの真剣なMCの印象が強かったせいかシリアスなイメージが強かったのですが、非常に肩の力が抜けた柔軟なライブだったように感じました。お酒を飲んで、自由に体を動かす見方が合うようなライブでした。もし解散前の時代に自分がこの年齢だったら、足しげく通っていただろうと思います。

違うバンドで例えると、ちょっと違うかもしれませんが、ナードマグネットとかを観てる感覚に近かったかもしれません笑。いい意味でレジェンド感がなかったように思います。

 

 

以上。